日本選手団の河合団長「無事が何よりの成果」


コロナ陽性者出さず、メダル総数51個は「大きな成果」

日本選手団の河合団長「無事が何よりの成果」

団旗を返還する東京パラリンピック日本選手団の河合純一団長(右から2人目)。(左から)浦田理恵副主将、旗手の谷真海と岩渕幸洋=6日午前、東京都内の選手団会見場(代表撮影)


 
 東京パラリンピックの閉幕から一夜明けた6日、日本選手団の団旗返還式が東京都内で開かれ、河合純一団長はあいさつで「無事に13日間を送れた。それが何よりの成果」と総括した。日本パラリンピック委員会(JPC)によると、史上初の1年延期を経て新型コロナウイルス下の自国開催を乗り切り、日本選手団は陽性者を出さなかった。

 団旗はトライアスロン女子の谷真海(サントリー)と卓球男子の岩渕幸洋(協和キリン)の旗手2人から河合団長を介し、JPCの鳥原光憲会長に返還された。車いすテニス男子シングルス金メダルで日本選手団主将の国枝慎吾(ユニクロ)はツアー転戦のため欠席した。

 日本は金メダル20個を目標に掲げて大会に臨み、13個を獲得した。総数は過去2番目に多い51個となった。河合団長は式典後の記者会見で「とても大きな成果」と評価した。

 ナショナルトレーニングセンターの拡充に伴う利用頻度の向上や計画的な強化戦略を背景として、全22競技に出場できたことや新競技バドミントンでのメダル量産が好成績につながったと分析。河合団長は「3年後のパリでも成績を残せるよう、準備を進めたい」と話した。