広島市の土砂災害から7年、「記憶まだ鮮明」


住民主催で献花式を実施、犠牲となった77人の冥福を祈る

広島市の土砂災害から7年、「記憶まだ鮮明」

広島土砂災害から7年を迎え、犠牲者をしのぶ「献灯」でろうそくを見詰める親子=20日夜、広島市安佐南区

 77人が犠牲となった広島市の土砂災害は20日、発生から7年を迎えた。大きな被害が出た安佐南区八木では、住民主催で献花式を実施。黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。

 地元自治会の村岡平吉会長(82)は献花式のあいさつで「悲しみから7年、記憶はまだまだ鮮明に残っている」と発言。「(災害は)いつどこで起こるか分からない。自分の命は自分で守り、人と人との絆をこれまで以上に深めて、未来へ語り伝えていくことが大事」と語った。

 夫を亡くし、献花した西田一代さん(76)は「一生懸命、必死で生きてきた」と7年間を振り返り、「夫は今も見てくれていると思う」と話した。土砂災害後は「(近隣住民に)『大丈夫?』とか、声を掛けるようになった」と自身の変化を感じているという。

 安佐南区では同日夜、ろうそくをともして犠牲者をしのぶ「献灯」も行われた。

 広島市北部では2014年8月20日未明、集中豪雨で土石流やがけ崩れが多数発生。災害関連死3人を含め77人が死亡し、住宅396棟が全半壊するなどした。例年、松井一実市長が式典に出席し、追悼の言葉を読み上げていたが、今年は大雨の影響で出席を取りやめた。