東京五輪公式グッズ、大会前の低調が一変
開幕後に売り上げ8倍に、メダル獲得につれて客足も増加
バッジやタオルなどの東京五輪公式グッズの売れ行きが好調だ。大会前と比べ、売り上げが8倍に増えた店も。開催の賛否に揺れた当初は低調ムードだったが、メダル獲得につれて客足も増加。大会組織委員会によると、開会式後、オンラインショップにはアクセスが集中し、システム障害のため一時利用ができなくなったという。
柔道・阿部一二三、詩両選手のきょうだい同時獲得など、金メダルラッシュから一夜明けた26日。公式グッズを販売する東京2020オフィシャルショップ上野御徒町店(東京都台東区)には、開店前から親子連れや若い男性ら多くの人が訪れていた。
広島県で暮らす妹へのプレゼントとしてバッジなどを購入した台東区の主婦、村上康子さん(79)は「あまり関心がなかったが、今は一日中テレビにかじり付いて見ている。(五輪が)始まったらやっぱり応援したいよね」と笑顔を見せた。
スタッフの奥尚美さん(43)によると、一日の売り上げは、14日にショップがオープンした当初と比べ約8倍に急増。記念メダルやバッジ、タオルなどが人気で、「日本人選手がメダルを獲得するたびにお客さまが増えている」という。
応援グッズなど62商品を扱う大会スポンサーのアシックスでは、19日ごろから五輪のロゴが入った赤いTシャツの販売が伸び始めた。今大会はほとんどの会場で無観客だが、広報担当者は「自宅でTシャツやタオルを身に着け、選手に応援を届けてほしい」と話している。