スケボーなど新競技に、愛好家「思いかなった」
夢の舞台での競技実現を歓迎、裾野拡大に期待の声
東京五輪で新たに採用された4競技のうち、スケートボード、サーフィンの試合が25日から始まった。この日、スケートボードの男子ストリートで堀米雄斗選手が金メダルを獲得。夢の舞台での競技実現を、愛好者らは「思いがかなった」と歓迎し、裾野拡大にも期待を寄せた。
東京都足立区にあるスケートパークのスタッフ、林秀晃さん(43)は、堀米選手の金メダルに「感無量です。やっぱりすごい」と興奮。「板1枚で国や地域、年齢も超えて仲良くなれるのがスケートボードのすごいところ。これをきっかけに大人も子供もぜひ興味を持ってほしい」と熱弁した。
同パークを訪れた小学6年中島優羽君(11)は「スケボーが世界的な競技になってうれしい」と喜んだ。注目ポイントは「競技を楽しんでいる選手の笑顔」と話す。
中学2年の大洞七海さん(13)は「一緒にスケボーができる女の子の友達がほしい」と仲間が増えることに期待。高校3年の見上幸大さん(17)は「技ができた時は感動する」と熱く語った。
サーフィンの競技会場、千葉県。九十九里町でサーフィンスクールを経営する小川泰江さん(69)は、「ここの海で五輪をやってほしいと長年思っていた。思いがかなった」と弾んだ声で語った。開催をきっかけに、客層が広がることも願う。
夫と長男、次男はサーファーで、自身も水泳とボディーボードに親しんできた「海好き一家」。息子2人が大会運営に携わっているといい、「お手伝いできるなんて夢のよう」と笑う。この日登場した五十嵐カノア選手に注目しており、「とても礼儀正しくて、きっとみんな好きになる」と太鼓判を押した。