藤田倭、投球のふがいなさをバットで取り返す


イタリアを下し3連勝、バットでエースを支える決意示す

藤田倭、投球のふがいなさをバットで取り返す

イタリア戦の6回、3ランを放つ藤田=24日、横浜スタジアム(時事)

 ふがいない思いをバットに込めた。藤田が六回、3試合連発となる3ラン。「本塁打を狙ってはいないけれど、状態がいいのは確か。振れているというのはある」とうなずいた。

 しかしベンチで仲間に迎え入れられても、表情は硬かった。この試合、投手として今大会初登板。絶好調の打撃同様、投球でもチームに貢献したかったがピリッとしなかった。一回2死三塁は乗り切ったものの、三回の先頭打者に二塁打を許したところで交代。打たれても打って取り返す「自分だけの武器」で何とか面目を保った。

 「今はとにかく打撃の調子がいい。あと3日、最後まで持っていきたい」とプラス思考。投手としての不安を残したが、うなるバットでエース上野を支える決意を示した。