「今は幸せに浸りたい」、金メダル手に感謝
羽生結弦選手、日本男子初の五輪優勝に満面の笑み
ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子初の優勝を果たした羽生結弦(ANA)が15日、五輪公園内のメダルプラザで金メダルを授与された。「このメダルは一人ではなく、みんなで一緒に(首に)掛けているような気分。支えてくれた方々の思いが全部こもっている。今は幸せに浸りたい」と感想を述べた。
授与式で名前が呼ばれると、羽生は表彰台の一番高い所に飛び乗り、満面の笑みで大勢の観客に手を振った。メダルプラザで初めて流れた君が代。真剣な表情で口ずさみ、「日本代表として、日本国民の一人として、また羽生結弦として誇らしい一瞬を迎えられた」。
成し遂げたことに自信を持ち、「五輪王者という肩書を背負わないといけない」と話した。それでも、金メダルの輝きには恐れ多い様子。メダルの感触を手で長い時間確かめながら、その場で凝視しようとしなかった。「(後で)じっくり見て、家族やお世話になった人、国民の皆さんと喜びを分かち合いたい」と感謝の気持ちを口にした。(ソチ時事)