「町民の誇り」喜び爆発、地元・北海道下川町


「葛西頑張れ」懸命の応援、悲願のメダル獲得

「町民の誇り」喜び爆発、地元・北海道下川町

ジャンプ個人ラージヒルで銀メダルを獲得し、歓喜する葛西紀明=15日、ロシア・ソチ(時事)

「町民の誇り」喜び爆発、地元・北海道下川町

ジャンプ個人ラージヒルの葛西紀明選手の銀メダル獲得を喜ぶ北海道下川町の町民ら=16日未明

 「町民の誇りだ」「銀でも十分」。ソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルに出場した葛西紀明選手の地元、北海道下川町の応援会場では16日未明、悲願のメダル獲得に、集まった150人近くの町民が喜びを爆発させた。

 「世界へ翔け!下川ジャンプスキー選手」の横断幕が掲げられた会場。葛西選手がジャンプすると、町民らは日の丸入りの扇子を振り、太鼓や笛を鳴らしながら、「葛西頑張れ」と連呼して懸命の応援を繰り返した。

 1回目終了時点で2位に立ち、会場は大きく盛り上がった。2回目もあと1人を残し1位に。銀メダル確定で、万歳をする人も。金メダルを逃した瞬間はため息が漏れたが、大きな拍手と歓声が上がった。

 競技終了後、銀メダルを祝うくす球が割られた。安斎保町長は「本当にうれしい。ほっとしている。本人は金でなく残念に思うだろうけど、銀メダルは町民としては大変な誇り。次は団体で金を狙ってほしい」と話した。

 少年団時代に指導した町立病院事務長の蓑谷省吾さん(56)は「祝勝会などで間近にメダルを見せてもらえる機会も出てくる。少年団の子供たちにはいい刺激になるだろう」と語った。地元の高校1年生大原浩之君(16)は「金でなくて悔しかったが、銀でも十分価値があると思う」とうれしそうに話した。