「町民の誇り」喜び爆発、地元・北海道下川町
「葛西頑張れ」懸命の応援、悲願のメダル獲得
「町民の誇りだ」「銀でも十分」。ソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルに出場した葛西紀明選手の地元、北海道下川町の応援会場では16日未明、悲願のメダル獲得に、集まった150人近くの町民が喜びを爆発させた。
「世界へ翔け!下川ジャンプスキー選手」の横断幕が掲げられた会場。葛西選手がジャンプすると、町民らは日の丸入りの扇子を振り、太鼓や笛を鳴らしながら、「葛西頑張れ」と連呼して懸命の応援を繰り返した。
1回目終了時点で2位に立ち、会場は大きく盛り上がった。2回目もあと1人を残し1位に。銀メダル確定で、万歳をする人も。金メダルを逃した瞬間はため息が漏れたが、大きな拍手と歓声が上がった。
競技終了後、銀メダルを祝うくす球が割られた。安斎保町長は「本当にうれしい。ほっとしている。本人は金でなく残念に思うだろうけど、銀メダルは町民としては大変な誇り。次は団体で金を狙ってほしい」と話した。
少年団時代に指導した町立病院事務長の蓑谷省吾さん(56)は「祝勝会などで間近にメダルを見せてもらえる機会も出てくる。少年団の子供たちにはいい刺激になるだろう」と語った。地元の高校1年生大原浩之君(16)は「金でなくて悔しかったが、銀でも十分価値があると思う」とうれしそうに話した。