韓国情報機関、金正恩氏が10~20キロ体重減


国情院が国会で見解を報告、「病気でなくダイエット」

韓国情報機関、金正恩氏が10~20キロ体重減

北朝鮮の金正恩総書記=6月17日、平壌(EPA時事)

 韓国情報機関、国家情報院(国情院)は8日、国会で、北朝鮮の金正恩総書記の体重が今年2~6月の間に10~20キロ減ったとの見解を明らかにし、「ダイエットとみている。病気ではなく健康だ」と報告した。公表された写真から、金総書記は最近やせたと指摘されていた。

 出席議員が明らかにした。国情院によると、北朝鮮内で大規模な新型コロナウイルス感染やワクチン搬入の動きは把握されていない。

 国情院はまた、北朝鮮が中朝国境を通じた交易の4月ごろの再開を目指し、軍の飛行場を貨物輸送拠点に転用したが、消毒施設の整備が遅れたと指摘。こうしたことを念頭に、金総書記が6月29日の朝鮮労働党政治局拡大会議で「重大事件の発生」に言及したという見方を示した。

 同会議で最高首脳部の政治局常務委員を解任された李炳哲氏については「党軍需工業部長に降格したとみられる」と説明した。事実であれば、引き続き核・ミサイル開発に携わっている可能性が高い。

 北朝鮮では中朝貿易の激減により物価が高騰。金総書記は軍需工場でも生活必需品を生産するよう指示したという。(ソウル時事)