エンゼルスの大谷翔平、一段と増す打球の力強さ
日本選手最多の32号、右翼への一発が増加し進化示す
エンゼルスの大谷が放った32号は、打球速度114・5マイル(約184キロ)の力強く引っ張った当たりだった。相手左腕ロドリゲスに厳しいコースを突かれ、自打球を足に2度も当てながら、2ボール2ストライクからの内角への7球目を右翼席へ突き刺した。
今季は低反発球が導入されたが、大谷は長打を量産し、本塁打王争いのトップを快走している。そのため、影響は受けていないように見える。しかし、ボールにバックスピンをかけて角度を付けた打球を中堅、左翼方向へ打ち返す大谷得意の打撃では、「昨年までだったらスタンドに入っている感覚の打球が、(今年は)入っていない」と明かしていた。
一方で、バットの芯で捉えた当たりはしっかり飛ぶという。大リーグのデータサイトによると、大谷が右翼方向へ引っ張った本塁打は、昨季までの3シーズンの計47本のうち11本だけだったが、今季は32本中、半数近い15本に上る。中には打球速度が190キロに迫るような当たりもあり、確実に進化していることがうかがえる。(アナハイム時事)