タイの肥満ザル、難病を患い余命数年と診断
クッシング症候群と判明、「余生を楽しく」と飼い主
タイで丸々と太った姿が話題のサルが難病を患っていることが25日、分かった。余命2、3年と診断され、飼い主のマノップさん(59)は「とても悲しい。せめて余生を楽しく過ごさせたい」と話す。
このサルは「ゴジラ」と名付けられた4歳の雄のカニクイザル。バンコクの市場で屋台を営むマノップさんが育てていたところ、野生動物当局が引き取り、動物病院で4月上旬、減量に向けて食事療法や水泳を始めた。
しかし、通常の2倍以上の20キロあった体重は16キロ前後までしか減らず、詳しく調べたところ、ホルモンの過剰分泌が高血圧を引き起こすクッシング症候群と判明した。サルでは珍しく、タイで確認されたのは初めて。
保護動物であるサルの飼育は認められていないが、ゴジラを治療する獣医師カモンラック氏(36)は「野生では生きられない。慣れ親しんだ飼い主の下で世話するべきだ」と訴えている。(バンコク時事)