コロンビア、ドゥケ大統領ら搭乗のヘリが被弾


死傷者なし、北部のククタ市で、ビデオ声明でテロと非難

コロンビア、ドゥケ大統領ら搭乗のヘリが被弾

25日、コロンビア北部ククタの空港で、銃撃を受けた搭乗ヘリの前を護衛に守られながら歩くドゥケ大統領(右から4人目)(AFP時事)

 南米コロンビアからの報道によると、ドゥケ大統領らを乗せたヘリコプターが25日、何者かから銃撃を受けた。ドゥケ大統領が同日、声明を発表、同じヘリにはモラノ国防相とパラシオス内相も乗っていたが、けが人などは出なかった。

 大統領らを乗せたヘリコプターは、ベネズエラとの国境に近い北部サンタンデール県のククタ市に向かっていたが、着陸態勢に入ったところを銃撃されたという。

 ドゥケ氏は事故後、ツイッターでビデオ声明を発表、「卑怯(ひきょう)なテロ行為にコロンビアは屈しない」「犯人は必ず見つける」などと銃撃を非難した。

 現在、国軍が銃撃犯を探しているが、同地域は密林が多く、コロンビア最大の極左ゲリラ・民族解放軍(ELN)や麻薬密売組織が活動をしている地域として知られる。

 ヘリコプターが銃撃を受けたククタ市では、今月15日にも国軍基地を狙った自動車爆弾テロが発生し、36人の負傷者が出たばかり。同事件では、ELNが犯行を否定する声明を発表していた。(サンパウロ綾村悟)