チベット人らが訴え、北京五輪「ボイコットを」


「人権なくして五輪なし」、IOC本部のあるローザンヌで

チベット人らが訴え、北京五輪「ボイコットを」

23日、スイス・ローザンヌの「オリンピック・ミュージアム」前で、2022年北京冬季五輪に反対するデモを行うチベット人やウイグル人の活動家ら(AFP時事)

 国際オリンピック委員会(IOC)本部があるスイス・ローザンヌで23日、欧州在住のウイグル人やチベット人ら数十人がデモを行い、来年2月開催の北京冬季五輪のボイコットを呼び掛けた。

 オリンピックデーのこの日、多くが民族衣装に身を包んだ参加者はスイスやフランス、ドイツなどからローザンヌの「オリンピック・ミュージアム」前に集結。「人権なくして五輪なし」「ジェノサイド(集団虐殺)五輪を阻止せよ」と書かれたプラカードを掲げたり、チベットの旗を振ったりした。

 欧州チベット青年協会の代表は「中国政府はチベット人の言語や文化、アイデンティティーを消し去る多様な取り組みを始めており、ウイグル人に対しても同じことが行われている」と訴えた。(ローザンヌAFP時事)