都のモニタリング会議、「感染再拡大の予兆」
感染者数の増加比が大きく上昇、専門家が人出の抑制を要請
東京都は24日、専門家を交えた新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。都内の7日間平均の新規感染者数は前週比で増加に転じ、前週分と比べた感染者数の増加比も2週続けて大きく上昇しており、専門家は「感染の再拡大の予兆が見られる」と警告。人出の抑制など感染対策を徹底するよう要請した。
都内の7日間平均の新規感染者数は23日時点で418・0人(前週376・3人)。年代別では20~40代が全体の約67%を占め、中でも20代が約32%と最も多い。
増加比は、先々週80・3%、先週96・6%と推移し、今週は111・1%だった。国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は「これまで以上に人流の増加の抑制、基本的な感染防止対策を徹底し、急激な感染の再拡大を阻止しなければならない」と述べた。
過労で静養中の小池百合子知事は欠席した。多羅尾光睦副知事は会議後、記者団の取材に「東京都としては、組織として今までと変わらずコロナ対策に万全を尽くしていく」と強調した。