借金を1まで減らし、中日が交流戦首位の勢い
今季初の1試合3発、一生懸命やった取り組みにいい結果
これが交流戦首位の勢いか。チーム本塁打数12球団最少の中日が今季最多の1試合3発。いずれもシーズン1号という一発攻勢で、1分けを挟み今季初の4連勝とした。
先陣を切ったのは、控え組だ。一回、今季初スタメンの堂上が左翼席へ先制ソロ。5月28日に昇格してから4打席目で、2年ぶりのアーチを放った。二回には井領が続く。代打出場が多かった伏兵が、5年ぶりのプロ2号となる右越えソロ。笑顔でダイヤモンドを一周し、「自分のスイングでしっかり捉えることができた」。
最後はベテランが試合を決めた。同点の八回、大島が1ボールから唐川のカットボールを右翼席に運んだ。「入ってくれてよかった」と喜びつつ、ファンに向けて「大雨が降ると思うので傘を買ってください」と冗談めかした。
得点力不足が課題だったが、最近は積極的な1、2軍の入れ替えなどで打線も活発化。最高な形で抜てきに応えた堂上は、「もらったチャンスなので離さないようにしたい」と気を引き締めた。
借金を1まで減らし、セ・リーグ3位のヤクルトの背中も見えてきた。与田監督は「一生懸命やってきた取り組みに、いい結果が伴ってきた。(4連勝は)もちろんうれしいが、変わらず1試合1試合やる」と力強く話した。