A代表がU24代表に3-0、違いを示した兄貴分


若き日本に快勝、相手の連係ミスを見逃さずしっかり突く

A代表がU24代表に3-0、違いを示した兄貴分

後半、ゴールを決めるA代表の浅野(手前)=3日、札幌ドーム(時事)

 ファンの大きな注目を集めた異例の「兄弟対決」は、A代表が格の違いを見せつけた。手加減なしに球際で激しさを出し、パス回しでも成熟度の高さを示した。「相手の連係がうまくいっていないのを見逃さず、しっかり突いた」と森保監督。3-0の快勝だった。

 日本サッカー協会創立100周年を記念したライトブルーのクラシックなデザインのユニホームで躍動した。試合開始早々、セットプレーから橋本が先制ゴール。前半41分には相手のパスミスにつけ込み、鎌田が高いシュート技術で2点目を奪った。

 後半は2列目の3人を全て入れ替え、右が本職の伊東を左で試した。そのスピードスターが左サイドでためをつくり、オーバーラップした小川へ縦パスを供給。浅野の3点目を呼び込んだ。

 W杯アジア最終予選進出を決めた後の最初の試合になったが、高い競争意識は変わらないまま。一泡吹かせようと臨んでいたであろうU24代表にほとんど前を向かせず、決定機をつくらせなかった。「みんなすごく気持ちが入っていて、そういった気持ちを出せたと思う」と橋本。トップチームとしての意地を結果と内容で表した。