菅首相が「高輪築堤」を視察、明治の技術に感動


高輪ゲートウェイ駅周辺の工事で出土、高い歴史的価値

菅首相が「高輪築堤」を視察、明治の技術に感動

高輪築堤を視察する菅義偉首相(手前)=29日午前、東京都港区(代表撮影・時事)

 菅義偉首相は29日、明治初期に開業した鉄道遺構「高輪築堤」(東京都港区)を視察した。築堤は、JR東日本による山手線高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発工事で2019年に出土。首相は橋梁(きょうりょう)や日本初の信号機跡を含むエリアを巡り、JR東日本の深沢祐二社長らから説明を受けた。

 視察後、首相は記者団に「錦絵に描かれている橋梁がそのまま残っている。明治の技術屋は素晴らしい能力を持っていた。正直言って感動した」と語った。

 同築堤は文化審議会が「国の史跡に値する」と評価するなど歴史的価値が高いとされ、JR東日本は一部を現地保存する方針。視察には萩生田光一文部科学相が同行した。