豪本土で野生のタスマニアデビルの赤ちゃん誕生


「感動的な瞬間」、自然保護団体「オージー・アーク」が発表

豪本土で野生のタスマニアデビルの赤ちゃん誕生

豪バーリントン・トップスの動物保護区域でタスマニアデビルを抱く保護団体「オージー・アーク」の代表=25日、オージー・アーク提供(AFP時事)

 オーストラリアの自然保護団体「オージー・アーク」は25日、シドニー北部にあるバーリントン・トップスの保護区域内で、絶滅危惧種に指定されている野生のタスマニアデビルの赤ちゃんが誕生したと発表した。

 豪本土のタスマニアデビルはおよそ3000年前、豪州大陸に生息する野犬ディンゴによって絶滅させられたとみられている。野生のタスマニアデビルは現在、豪南東部タスマニア島に生息し、その数は2万5000匹を下回るという。

 オージー・アークのティム・フォークナー代表は「われわれの最初の野生の赤ちゃん誕生を確認した。感動的な瞬間だ」と歓迎した一方、「野生に戻れば彼ら次第だ。神経がすり減るよ」と語った。(シドニーAFP時事)