王者川崎、開幕19戦負けなしでJ1記録に並ぶ
湘南に敗色ムードも底力を発揮、「切り替えながらやれた」
王者川崎に敗色ムードが漂った。1点を追う後半22分。レアンドロダミアンがヘディングでネットを揺らしたが、VARの検証で相手GKへのファウルがあったとしてゴールは取り消し。気落ちしてもおかしくない状況だった。
ボール保持者に激しく圧力をかける湘南の守備に苦戦し、なかなかシュートに持ち込めない。それでも後半37分、ゴール前で相手を背負ったレアンドロダミアンがワントラップから右足でオーバーヘッド。「練習でもやり慣れている形」。技ありのゴールで巻き返した。
追加点は奪えなかったが、チームは今季19戦負けなし。2015年に浦和がつくった開幕からの無敗記録に並んだ。相手の5バック気味のブロックを崩せず、今季最も追い詰められたとも言えるが、「切り替えながらやれた」とは田中。焦りを感じさせず、底力を示した。
勝っていれば、鬼木監督はJ1史上最速での通算100勝到達だった。「もうちょっと大胆な攻撃をしないといけない。もう一度マネジメントする」と指揮官。記録更新が持ち越された次節に、圧倒的な攻撃力を発揮できるか。