ZOZO創業者の前沢友作氏、12月にISSへ
ロシア宇宙船ソユーズに搭乗、日本人初の宇宙旅行に
衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)創業者の前沢友作氏(45)は13日、今年12月にロシア宇宙船ソユーズに搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)を訪れると発表した。実現すれば、宇宙飛行士以外の日本人による初の宇宙旅行となる。
旅行者としてISSに向かうのは、前沢氏と前沢氏の関連会社役員平野陽三氏(35)の2人。ソユーズは3人乗りのカプセル型宇宙船で、前沢氏らのほか、ロシア人宇宙飛行士が搭乗し、船長を務める。
前沢氏は既に訓練に入る試験に合格。ソユーズでの旅行を提供する米宇宙旅行会社スペース・アドベンチャーズと契約しており、6月中旬からロシア国内などで訓練を受ける。12月8日にカザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、ISSに約12日間滞在。同国の草原地帯に帰還する。
ロシアは2001年以降、ソユーズを使ったISSへの宇宙旅行を計12回実施し、いずれも無事帰還している。
日本人の宇宙飛行は、1990年12月にソユーズに搭乗したTBS記者(当時)秋山豊寛氏(78)以来、前沢氏らで13、14人目。旧ソ連で訓練を受けた秋山氏を含め、いずれも資格を持つ宇宙飛行士で、民間の宇宙旅行者は日本初となる。
前沢氏は2018年、米スペースX社が23年の実施を目指す月周回旅行の最初の乗客に内定。同乗者を募集するなど話題を呼んだ。