金融機関、振り込め詐欺被害47億円を防ぐ


被害総額の7割に相当、「声掛けマイスター」活躍

金融機関、振り込め詐欺被害47億円を防ぐ

昨年6月に「声掛けマイスター」に認定された高円寺北三郵便局で働く秋葉真友子さん=16日、東京都杉並区

 昨年1年間に東京都内の金融機関職員らが窓口で振り込め詐欺被害を防いだ額は、約47億1300万円に上ることが、警視庁のまとめで分かった。昨年の被害総額の約7割に相当し、防止額は統計を取り始めた2008年以降、増え続けている。歯止めのかからない振り込め詐欺の被害を食い止めようと、詐欺を見抜く金融機関職員の「目」が光っている。

 警視庁は12年10月、1年間に2回以上被害を防いだ金融機関職員らを「声掛けマイスター(名人)」に認定する制度を導入。現在、都内で認定された職員らは167人に上る。杉並区の高円寺北三郵便局の局員、秋葉真友子さん(26)=山形県出身=もその1人で、13年6月に認定された。