赤羽有紀子選手、世界を駆けた「ママさん」


大阪国際女子マラソン、夫婦で二人三脚

赤羽有紀子選手、世界を駆けた「ママさん」

レースを終え、コーチを務める夫の周平氏(左)と共に笑顔を見せる赤羽有紀子=26日、大阪・長居陸上競技場

 26日に行われた大阪国際女子マラソン(大阪・長居陸上競技場発着)で、日本の「ママさんランナー」の先駆者として五輪や世界選手権に出場してきた赤羽有紀子選手(34)=ホクレン=が現役最後のレースに臨んだ。優勝争いを演じて堂々の2位に入り、「やり切ったなと思う」。笑顔で締めくくった。

 18キロ付近。沿道から夫でコーチの周平さん(34)が「元気で(競技場に)帰ってこいよ」と声をかけ、赤羽選手は白い歯を見せた。ラストランを終えると、二人は満足そうに抱き合った。

 城西大学で同級生。2005年に結婚後、二人三脚で国内トップ選手に上り詰めた。06年に長女を出産。その優苗ちゃんは小学1年生になった。いつものように給水ドリンクのボトルに家族の写真を貼り付け、「元気をもらった」と振り返る。