篠原章氏「信頼できぬ」 県の基地経済データ

沖縄・那覇でシンポ開く

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シンポジウムで講演をする篠原章氏9日、那覇市内

 今年1月16日に発売されて以来、沖縄県内でベストセラーを続けている『沖縄の不都合な真実』(新潮新書)の著者、篠原章氏を招いた講演会・シンポジウムが9日夕、那覇市の沖縄県立博物館・美術館講堂で開かれた。篠原氏は基地経済に関する県の報告・データは信頼に足らないものと一蹴。「真実、事実関係をしっかりみつめる」ことの大切さを訴えた。

 シンポジウムは「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」(我那覇真子代表)の第2回大会の一環で開かれたもので、真実の報道を求める県民ら約250人が参加した。7日には、今大会に連帯する形で「琉球新報・沖縄タイムスを正す緊急国民集会」が東京で開催され、作家の百田尚樹氏ほか沖縄から多数の弁士が参加した。

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琉球新報、沖縄タイムスに対し「偏向報道をやめろ」とシュプレヒコールを上げる県民ら9日、那覇市

 また、9日午後1時からは「琉球新報、沖縄タイムスに抗議する県民の会」(崎浜秀昭代表)によるデモが行われ、約50人の県民が両社の社屋前などで「偏向報道をやめろ」と「両論併記せよ」とシュプレヒコールを上げた。