かつての捨て台詞ジャーナリズムを想起させる朝日の防衛白書報道


◆反政府感情が余韻に

 かなり以前の話だが、捨て台詞(ぜりふ)ジャーナリズムというのがあった。

 テレビのワイドショーでのことだが、コメンテーターが一通り意見を述べた後、画面がCMに切り替わる直前に司会者が「これはひどい、自民党は許せないですね」などと発言する。その途端にCM。だから誰も反論できず、トゲトゲしい反政府感情だけが視聴者の余韻に残った。

 それで捨て台詞ジャーナリズムと呼ばれた。テレビ朝日の報道番組でタレントの久米宏氏が盛んにこの手法を使った。一種の偏向報道テクニックである。朝日の「防衛白書」を報じる記事を読んで、この捨て台詞ジャーナリズムが頭に浮かんだ。


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