福島県の猪苗代町に野口英世記念館がある…


 福島県の猪苗代町に野口英世記念館がある。2015年に展示館を一新して、いっそう子供たちに親しまれる記念館となった。新しくできたのは、細菌の世界をパネルや映像、ゲームで体験できるスペースと、米国での研究生活を紹介したコーナーだ。

 昨年12月、ガーナのアクフォアド大統領がこの記念館を訪問した。ガーナは野口が黄熱病の研究中に命を落とした場所で、大統領は野口の生涯を称(たた)えて「改めて感銘を受けた」と語った。

 首都アクラには、1979年に日本政府の無償供与で建設された基礎医学研究所がある。野口の肖像レリーフが玄関壁にはめ込まれていて、野口が取り持った両国の関係だったと言える。

 国内には公益財団法人野口英世記念会により運営されている野口英世記念医学賞がある。昨年は61回目で、理化学研究所生命医科学研究センターチームリーダーの医学博士、大野博司さんが受賞。

 先日、政府はアフリカでの医学研究や医療活動で顕著な功績を収めた研究者らを表彰する「野口英世アフリカ賞」の第3回受賞者2人を発表した。コンゴ国籍でキンシャサ大教授のジャンジャック・ムエンベタムフム博士と、ウガンダ国籍で「グローバルヘルスと社会変革のためのアフリカセンター」所長、フランシス・ジャーバス・オマスワ博士だ。

 野口は上京の際、生家の柱に「志を得ざれば再び此の地を踏まず」と刻んだ。人類のために生きた生涯は、今も人々を鼓舞している。