「まだ、こんなことをやっていたんだ!?」…
「まだ、こんなことをやっていたんだ!?」と思わされたのが、今月週刊誌で報道された日本テレビのバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」の問題だ。
取り上げられたのは5月に放送されたもので、ラオスの祭りに日本の人気芸人が参加するという内容だった。ところが、これが実際に行われている祭りではなく、番組制作の必要上創作されたものだったというのが週刊誌報道の趣旨だ。
その後2~3のテレビ局が問題を取り上げ、日テレは「確認が不十分なまま放送に至った。今回のような事態を招いたことをおわびする」と謝罪。「番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案したり、実質的な主催者となってイベントとして開催したりしたケースがあった」と説明した。
日テレは当初、祭りについて「メコン川流域などでかねてから行われている催し」「現地からの提案を受けて参加したもの」などとしていた。存在しないものを存在するものとして扱ったのは「やらせ」なのか「でっち上げ」なのか。言い方はいろいろだが、問題となる行為には違いない。
もっとも今回の一件は犯罪ではなく、世間の人たちもいずれ忘れるだろう。しかし、テレビ番組をめぐっての不祥事であることに変わりはない。
この種のことはテレビの世界では今でも普通のことで、たまたまバレてしまっただけなのだろうか。そうだとすれば、番組の信用に関わる問題であることは確かだ。