2020年東京五輪・パラリンピックまで2年に…
2020年東京五輪・パラリンピックまで2年に迫り、競技日程や観戦チケットの価格が相次いで発表された。五輪に関わる具体的な事柄が数字で示され、いよいよ近づいてきた、の感がする。
競技の一般チケットは最低2500円から、最高は陸上競技で男子100㍍が観戦できる日の13万円。開会式は1万2000円から30万円。安い席はグラウンドから一番遠いのだろうけれど、それでもその場の空気に浸れるのだから忘れ難い体験となるだろう。
問題の酷暑対策では、屋外競技の開始時刻を早朝に前倒し。男女のマラソンは、スタートを30分早めて午前7時、男子50㌔競歩は1時間半早めて6時、ゴルフは7時、トライアスロンも8時に開始を繰り上げた。
それでも選手たちには厳しいコンディションになりそうだ。ただ選手たちは自己ベストを出すため、体調の管理に最善を尽くすだろう。海外からの出場選手には、より厳しい戦いになりそうだが、事前の情報などを参考にそれなりの準備はできるはずだ。
むしろ心配なのは、海外からの観客。湿度の高い日本独特の暑さに慣れていない人たちが、つい応援や観戦に夢中になって熱中症に罹(かか)ってしまわないか。
そんなことも想定して今から対策を練っていくべきだ。熱中症で具合が悪くなった外国人観戦者を助けるため、外国語ができるボランティアや医療スタッフの増員、救護施設の充実なども必要になってくるのではないか。