「打水に乾ききつたる土にほふ」(橋川かず子)…
「打水に乾ききつたる土にほふ」(橋川かず子)。東京でも最高気温が35度前後となる日々が続いている。子供の頃に熱中症になって寝込んだことがある気流子は、体内の水分不足に気を付けなければと駅の自販機でペットボトルの飲み物を買い求めるのが習慣になっている。
その時、スポーツドリンクや果汁の入ったもの、栄養ドリンク、炭酸水など選ぶのに迷う。最終的には、飽きないので一番淡泊な水にすることが多い。水といっても、最近は各地の名水や富士山の水などさまざまな種類がある。飲み比べてみたわけではないが、それほどの違いがあるかどうかは分からない。
とはいえ、熱中症対策は水分だけを取っていればいいというわけではない。体から汗と共に排出される塩分の補給も欠かせない。となると、塩分の入っているものをと思うのだが、自販機にはそれほど多くの種類がそろえられているわけではない。
最近テレビで知ったのだが、クーラーをかけていても水分補給は必要だという。とにかく猛暑の時期は、頻繁に水を飲むことが大切であるようだ。
日本は川も雨も多く、至る所で水が豊富に存在した。水は基本的に買うものではなかった。かつてイザヤ・ベンダサンは「日本人は水と安全はタダだと思っている」と述べた。
今や水も安全もタダではないことが当たり前となった時代。コストを掛けてでも自分の健康を守らなければならないことを改めて実感する。