米大統領選についてニューヨーク・タイムズ紙…


 米大統領選についてニューヨーク・タイムズ紙はクリントン氏が勝つ可能性を84%とし、ウェブサイト「ファイブサーティーエイト」もクリントン氏勝利の確率を70・3%と分析。

 一方、ワシントン・タイムズ紙はベテラン世論調査員ジョン・ゾグビー氏の予測「子供と黒人が投票に行かなければ、ドナルド・トランプ氏が勝利する」を紹介(小紙11月8日付)。違いはどこから来ていたのか。

 米国では、在米のソ連スパイの交信記録を解読した「ヴェノナ文書」を政府が1995年に公開。これをきっかけに近現代史の見直しが進められた。そしてルーズベルト民主党政権以来、ソ連のスパイに翻弄(ほんろう)されてきた事実が判明。

 米非営利組織「共産主義犠牲者追悼財団」は共産主義の残虐性を後世に伝える活動をしているが、その世論調査によると、70%が共産主義は「今なお問題」と回答した(小紙10月27日付)。

 歴史の見直しから明らかにされたもう一つの事実は、オバマ大統領も共産主義の信奉者だった経歴だ。反植民地主義、反資本主義、反キリスト教主義はそこに根拠があった。民主党はその系譜を引き継いでいる。

 米国の夢を壊してきたのだ。このリベラルに戦いを挑んだのがトランプ氏だ。暴言と毒舌で有権者を翻弄し続けたが、こうした構図がある。共産主義の残虐さを知る人々はトランプ氏を支持。同氏は「国の夢を実現しなければならない」と勝利宣言で語った。