天候不順による野菜価格の高騰で、三重県…


 天候不順による野菜価格の高騰で、三重県鈴鹿市の教育委員会は市立幼稚園と小学校の給食を2日間中止することを決めた。

 メニューの簡素化なども検討したが、提供する以上は栄養摂取基準を満たす必要があるほか、保護者の経済的負担増は好ましくないとして「苦渋の決断」(担当者)をしたという。

 しかも影響がなるべく小さくなるよう、休止日を年内最終日と年明け初日に設定する気の使いよう。学校給食は学校教育の一環として一日も欠くべきでないという関係者の考えによるもののようだ。

 文部科学省は平成25年、都道府県教委へ「学校給食実施基準の一部改正について」という通達を出した。その中で、学校給食について「家庭における日常の食生活の指標になるように配慮すること」と規定している。

 「児童生徒が学校給食を通して、日常又は将来の食事作りにつなげることができるよう(後略)」とも。通達が全国の学校現場にどれほど影響を与えているのか分からないが、この内容では家庭の食卓の重要性が見えてこない。

 今日、外食や店で買った出来合いの物で食事を済ませ、栄養のバランス調整で学校給食を頼りにする家庭が少なくない。家族全員が母親手作りの料理を食べて団欒(だんらん)することの大切さを踏まえて指導しないと、給食がこうした状況をかえって深刻にしてしまう恐れがある。給食の在り方について議論を深める必要がある。