最終盤に近いリオデジャネイロ・パラリンピック…


 最終盤に近いリオデジャネイロ・パラリンピック、男子陸上走り幅跳びのT42(片大腿切断など機能障害)で、山本篤選手が銀メダルを獲得した。記録は6㍍62、金メダリストの記録に8㌢届かなかった。

 山本選手は2回目までは6㍍80あたりまで跳びながら踏切線をわずかに越えてファウル。6回の跳躍で序盤は調整に使おうという作戦だったかもしれないが、初めから記録を出した金メダリストに比べ重圧感が勝っていたようで残念だった。

 走り幅跳び決勝の見せ場はもう一つあって、エントリーした8人の個性ともいうべき跳び方。T42という規定はあるが、両足とも義足を付けた人、変形の義足を付けた人、機能障害で義足を付けていない人たちとさまざま。

 そのハンディと器具の性能との間で折り合いを付け精一杯のジャンプを行い実に感動的だった。記録にかかわらず跳び終えた後の笑顔もとてもステキで、障害者の大会の意義を強く感じさせた。

 今回、壮行会では「金メダル10個、メダル獲得ランキングで10位」が打ち出された。しかし「がんがんいけいけ」の五輪壮行会と同じ発想から出たような送り出し方で、良かったのかどうか。

 ともあれ連日の熱戦で、パラリンピック観戦について「食わず嫌い」をしていたことを思った。また画面を通じてだが、レース直前の選手にメンタル面が反映している様子、その克服のためのしぐさなども、よく伝わってきた。