3人の候補が争う民進党の代表選挙(15日…


 3人の候補が争う民進党の代表選挙(15日投開票)が大詰めを迎えている。中盤までの報道では先行する蓮舫代表代行が、前原誠司元外相、玉木雄一郎国対副委員長をリードし、決選投票なしに1回目の投票で新代表に選出される勢いが伝えられている。

 蓮舫氏には「二重国籍」疑惑が出てインターネットなどで騒がれているが、党内では問題視し疑惑払拭(ふっしょく)を求める声は表面化していない。これは不思議なことである。

 今は1強他弱の野党とはいえ、民進党は野党第1党。総選挙の結果次第では与党となる可能性もなくはない。その代表ともなれば、首相の座に最も近いという公人中の公人である。疑惑を晴らす説明責任が蓮舫氏にあることは言うまでもない。

 小池百合子都知事にカイロ大学卒業という学歴に疑義が出た折には、小池氏は卒業証書と同証明書を提示して疑惑を吹き飛ばした。国会などの舌鋒鋭い追及で力を発揮してきた蓮舫氏に今、求められるのは明確な説明とその裏付けである。

 ところが、この問題に対する蓮舫氏の発言はブレが目立つ。「兄の就職の時、一緒に帰化」(平成4年5月8日の読売夕刊)と語っていたのが今月1日の産経では「帰化じゃなくて国籍取得です」と発言。

 今月3日の読売テレビ番組では「私は生まれた時から日本人です」「(台湾)籍は抜いてます」に。いったい何が何やら。これを不問とするならば民進党が問われよう。