雨にも負けず風にも負けず暑い夏の日差しにも…
雨にも負けず風にも負けず暑い夏の日差しにも寒い冬の雪にも負けずに毎日、安全ヘルメットに身を固めて自転車通勤している友人がいる。自力で思うままに操れる、こんな便利で楽しいものはない。自転車は健康と体力の維持に必要な身体の一部だという。
運転免許も要らなくて手軽に乗れる自転車だが、今月からは悪質・危険な運転者を取り締まる改正道路交通法が施行されている。悪質な運転者には、安全講習の受講が義務付けられた。
対象となるのは14歳以上の利用者で、信号無視や一時不停止、酒酔い運転など14類型の「危険行為」。このいずれかで3年以内に2回以上摘発されるとアウトで、安全講習受講となる。
講習は危険行為の学習や被害者の体験談など3時間で、自転車運転についての交通ルールを学び、安全運転への意識を高めて事故防止を図るというものである。
自転車の関わる事故は件数、死亡事故ともに10年前より30~40%減となった。だが、自転車の死亡事故の全体に占める割合の方は13・5%で1・3ポイント増。都内では自転車が関係した事故死者は、今年4月末現在で15人と増加傾向にある。
今年5月末までの交通死者は1606人。年間4113人だった昨年同期比で14人減となったのは、5月の交通死者が315人で昨年同月比で19人の減少となったから。春の交通安全運動が4月まで3カ月続きの月ごとの前年比増に歯止めをかけた形だ。