私事で恐縮だが、プロ野球交流戦、横浜ＤｅＮＡベイスターズ対埼玉西武ライオンズを観に横浜スタジアムに足を運んだ。

　関東地方も梅雨入り間近。それでも日中の屋外だから日差しが強く、試合中に近くの席の男性が担架で運ばれるアクシデントがあった。体が暑さに慣れていないと熱中症になることがあるので注意が要る。

　さて試合結果は５対１で横浜の負け。売り出し中の主砲、筒香嘉智選手がけがで出場できず、チームの打撃は精彩を欠き、投手も不安定で、点数以上の惨敗だったと言える。今後に不安を残した。

　横浜は１９６０年と９８年、２度日本一になっている。６０年は川崎球場を本拠地にした大洋ホエールズ時代で、三原脩監督の下、秋山登投手や島田源太郎投手らが活躍した。９８年の横浜ベイスターズ時代には、大魔神こと佐々木主浩投手を中心に再び球界の頂点に。

　ファンとはありがたいもので、横浜は前日まで首位を保っての快進撃もあって、この日は約３万人が球場に詰めかけた。６０歳代以上の人はかつての大洋優勝時の、そして子育て世代の人たちは９８年の栄光をもう一度と、自らの夢を託しているのだろう。

　観客の中で、特に若者が多いのには驚く。都会派のチームカラーに魅力を感じているという。家族連れもいて、各世代まさに老若男女の姿が見られた。プロ野球が伝統的、国民的スポーツであることを改めて感じた。