鹿児島県・口永良部島(屋久島町)で発生した…


 鹿児島県・口永良部島(屋久島町)で発生した噴火を受け、世界遺産登録された屋久島では、観光に対する風評被害を懸念する声が出ているという。同県などはホームページや旅行業者を通じて、観光客に正確な情報が伝わるよう対応に追われている。

 口永良部島から南東12㌔に位置する屋久島への旅行には今のところまったく支障はない。しかし「屋久島が噴火したと勘違いしている人もおり、正しい情報を伝えるのが大事」と担当者。

 先般の箱根山の水蒸気噴出では、箱根一帯が危険、という誤った情報が飛び交い、地元観光業者らは、正確な情報を知らせるのに今も苦心している。今回、地元から先手を打つ情報発信を、というわけだろう。

 偽情報によって、渦中の人、関係者が(経済的)被害を被る「風評被害」。現代用語辞典の中では「imidas」(集英社)が2000年度版で初めて項目化した。こうして見ると、割と新しい時事用語と言える。

 この年、テレビ朝日「ニュースステーション」で埼玉県所沢市の野菜に関し不正確なダイオキシン報道が行われ、埼玉県産の野菜の全国的な不買運動に発展した。マスコミが加担し、その被害を増した例だ。

 その後、東京電力福島第1原発事故などをめぐっても風評被害が広がった。インターネットによる風評被害も深刻だ。情報があふれ、過度の情報依存に陥った現代社会の“落とし穴”である。