暑い日が続く。東京都心の昨日の最高気温は…
暑い日が続く。東京都心の昨日の最高気温は、平年より3・0度も高い27・7度で6月最初の夏日(25度以上)となった。暦(二十四節気)の夏は先月6日の立夏からだが、まだ初夏の5月は例年、暑からず寒からずの過ごしやすい月である。
それが今年は大いに違った。先月末は5月の観測史上では最高となる32・2度を記録した。これで5月の真夏日(30度以上)は3日目となり、1876年の観測開始以来、2004年と並んで最多に。夏日も22日目となり、これまでの記録18日を大きく更新した。
これから梅雨入りとともに仲夏となる今月は、6日が穂の出る稲などの種をまく頃を言う「芒種(ぼうしゅ)」、22日が1年で最も日が長く夜が短い頃の「夏至(げし)」である。いよいよ夏に入っていくのだが、日本列島はすでに夏真っ盛り。
今年はこの暑さが続き6年連続で猛暑の夏となりそうだ。猛暑だった07年夏は梅雨入り前に暑い日が続き、早く咲き過ぎたアジサイが梅雨半ばで枯れ焼けた無残な姿をさらした。今年のアジサイも咲くのが少し早いようで気がかりである。
例年より早い暑気の到来に、幼稚園などでは園庭に何度も水まきして子供の熱中症防止を図る。お年寄りはもとより大人も、汗をかいたら早めの水分と塩分補給をお忘れなく。
くれぐれも油断は禁物である。「大暑(たいしょ)」は来月23日だが、この1句も前倒しで。<念力のゆるめば死ぬる大暑かな>村上鬼城