「大器早成」(読売)、「平成の星」(産経)、…


 「大器早成」(読売)、「平成の星」(産経)、「平成生まれの大関に」(毎日)――昨日の新聞の見出しが躍った。千秋楽を迎えた時点で星一つの差で8人に賜杯の可能性があった大相撲夏場所。重圧で緊張したという一番も、193㌔の馬力ある碧山をがっちり右四つに組み止め寄りで圧倒した。

 近年まれに見る大混戦を12勝3敗で制したモンゴル出身23歳の照ノ富士関は、初優勝を果たすとともに平成生まれ初の大関誕生も確実にした。191㌢、178㌔の大器は、重い腰と柔軟でタフな身体を豊富な稽古量で熱心に鍛えてきた。

 これに人懐っこい天真爛漫(らんまん)な性格が加わる、心身とものスケールの大きさで、大関のその先も十分狙えるのが魅力である。

 初土俵を踏んだのは大相撲が不祥事で存亡の危機に陥り、入場無料で行った2011年技量審査場所。新入幕の昨年春場所から8場所目、初土俵から25場所目の初優勝は1958年(年6場所制開始)以降では、ともに史上3位のスピード達成となる。