「世界には 君の輝く 場所がある」――。…
「世界には 君の輝く 場所がある」――。厚生労働省などの音頭取りする児童福祉週間は、毎年「こどもの日」のきょうから始まる。子供や家庭、子供の健やかな成長について考える1週間で、いろいろなイベントや事業が行われる。
冒頭は今年の最優秀標語。昨年に続いて千葉県からで、古仲(こなか)彩人(あやと)さん(10歳)が作った。入選した10の作品の中には「そのひとみ かがやくみらい みつめてる」(飯田輝貴さん 東京都56歳)や「夢を持つ それは未来への パスポート」(森本愛咲香(あさか)さん 滋賀県9歳)なども。
どれも、子供の未来に明るい可能性を感じさせてくれる。子供たちの健やかな成長を願い、可能性が花開くように大切に育んでいく社会でありたい。5月の行事ではないが、東京都では10年ほど前から「2分の1成人式」行事が公立小学校で広がっている。
二十歳(はたち)の半分の10歳を迎えたのを記念して、対象の小学4年生が将来の夢や色紙に書いた好きな漢字1字の理由を発表したり、保護者が子供にメッセージや手紙を贈ったりするなど、式の内容はいろいろ。
ベネッセの保護者アンケート調査(2012年12月)では、行事後の子供によい変化があったと概ね好評だった。「宿題やお手伝いを進んでやり始めたのは、自分の人生に対する責任を自覚してくれたから」「子供と話をする機会が増えた」など。
子供の成長を後押しするコミュニケーションを大事にしたい。