レストランや宿泊施設などの格付けが流行して…


 レストランや宿泊施設などの格付けが流行している。こういう目を引く華々しいものではないが、次のようなものも格付けの一つと言えよう。

 経済産業省は、スポーツ教室の安全性や効果、利用実態を第三者が評価し、インターネット上で公表する「アクティブレジャー認証制度」を2015年度から始める。認証の対象はヨガやダンス、ボイストレーニング、ゴルフなどのレッスン。

 合格すると「一つ星」を得られ、1年ごとに利用状況や健康増進効果を審査され、一定水準をクリアすれば「二つ星」に昇格する。運営がずさんであれば、認証は取り消される。国民の健康志向を高めるという目的がある。

 この中でゴルフ人口が断トツで施設も多く、レッスンの実績について施設間の比較は割と容易だと思うが、ほかはなかなか難しい。特にヨガは“効き目”という点で個人差も大きく、そこをどう割り切って評価するか。

 東洋医学の一つに鍼灸がある。わが国では西洋医学と比べて日の目を見なかった期間が長い。その間、各地で鍼灸師たちの会が立ち上げられ、技術の錬成や平準化などが心掛けられて今日は公的介護保険の対象にもなってきた。

 ヨガは古代インドで発祥した修行法で、日本でもこのところ健康法として盛んになってきた。医療に取り入れる動きも見られる。国民の健康に着実につなげていけるよう、政府には効果的な審査を求めたい。