今年は年間の交通死者数の15年連続減少と…
今年は年間の交通死者数の15年連続減少と、4000人未満達成に大きな期待が掛かることを先月3日付の小欄で触れた。そのためには交通死者を毎月、昨年同月比で9・5人ずつ減らしていくことが目安(年間114人減)となる。ちなみに1月は346人。昨年同月より9人減で、目安より0・5人のオーバー。
2月はどうだったのか。昨日、308人だったことが分かった。昨年同月より1人増で、目安より10・5人オーバーの計算。1年の6分の1を経過した2カ月合計で654人は、昨年同期比では8人減でも4000人未満達成のペースよりは11人多い。
このため達成には、3月以降残る10カ月の一月ひと月で昨年比11人減を果たすべく、目覚ましい成果が求められる。
その大きなカギを握るのが交通死者ワースト上位に名を連ねる都道府県。北海道、東京、神奈川、愛知、大阪などが並ぶ。その中で12年連続の全国ワースト1位に泣く愛知県警が、1950年以来の「死亡者200人未満」を目指しワースト返上に努めている(産経1日付地方面がリポート)。
愛知県の昨年の交通死者は、ワースト2位の神奈川県より19人多い204人を数えた。それでも前年より15人減で、10年前の407人から半減させた。
県警はマナー講習会や月に10回以上の県内一斉取り締まりを重ねる。根気強く地道な努力で、65年ぶりの快挙に挑んでいる。