簡単な計算から。114÷12=9・5である。昨年…
簡単な計算から。114÷12=9・5である。昨年1年間の交通事故死者数は4113人で、前年を260人(5・9%)下回り14年連続の減少だったことは、先月6日付の小欄で触れた。
そこで、今年は交通死者数の15年連続減少と、いよいよ4000人割れに大きな期待が掛かる。ちなみに、昨年の1日当たりの交通死者は約11・3人、これが年間3999人になると約10・9人と10人台となる。
その達成には、今年は最低でも114人を減少させることが必要に。そのために毎月、何人ぐらい減らせばいいのかを計算したのが冒頭の式と答え。月ごとに、昨年より9・5人マイナスとすることが目安となる。
先月は346人だった。この数字は324人だった平成24年1月より22人、一昨年同月より1人多いが、直の比較対象となる昨年同月よりは9人少なかった。
交通死者3000人台の達成を目指す今年のスタート月として、何とか展望をつないだが、残る11カ月の一月一月が勝負である。先月は31日未明に高松市内の国道で、走行中の乗用車が中央分離帯に乗り上げ、国道と並行して走る高松自動車道のコンクリート製橋脚に衝突する事故があった。
乗っていた16~21歳の男女5人が車内に閉じ込められ、呼び掛けにも反応がない即死状態。前途ある若い命を一瞬のうちに奪った事故は、猛スピードでの運転が原因という。改めて、運転者には安全運転の自覚を求めたい。