英国の湖水地方は、湖と小高い丘が織り成す…


 英国の湖水地方は、湖と小高い丘が織り成す美しい風景が人気の観光スポットだ。それとともにこの地方の魅力となっているのは、ベアトリクス・ポターの絵本シリーズ「ピーター・ラビット」の舞台であることだ。

 とくに日本人観光客は、このいたずら好きの仔ウサギに引かれて訪れる場合が多い。仔ウサギ恐るべしである。

 2020年までに訪日外国人2000万人を目指す政府は、地方への誘客のために周遊ルート創設を支援する方針だ。中部・北陸地方の9県が取り組む「昇龍道プロジェクト」が一つのモデルという。

 熊野古道、伊勢神宮、松本城、白川郷、金沢市をなどを巡る観光ルートを中華圏に人気のある龍の姿に似せて描きPRしたところ、外国人宿泊客がぐっと増加したという。能登半島が龍の頭の形に似ていることなどからの思いつきかとも想像されるが、要はイメージがいかに重要かということだろう。

 日本人に人気のドイツの「ロマンチック街道」にしても、観光客を引きつけるために、ドイツ政府観光局が命名したものである。パリやロンドンと比べても今ひとつインパクトが弱い観光地のイメージづくりのために、古い小都市を結び付けたのだ。

 地方色が豊かで見どころが多い日本だから、いろんなルートの設定が可能だろう。夢のあるテーマだが、いかに外国人観光客の心を捉えるイメージをつくり上げるか。知恵の絞りどころである。