東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の…
東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「ツーリズムEXPOジャパン2014」に足を運んだ。日本全国と150を超える国・地域が参加する世界最大級の旅の博覧会。訪日客が年間1000万人を突破して勢いづく業界の活気が満ちていた。
並行して国際観光フォーラムも開かれた。基調シンポジウムでは、2020年の東京五輪を日本の観光振興にいかに役立てるかが、初代観光庁長官(現参与)の本保芳明首都大学東京教授の司会で討議された。
日本政府は20年までに訪日客年間2000万人を掲げている。これに対しクリストファー・ロドリゲス英国観光庁会長は、ロンドン五輪を機に観光振興に成功した経験から「マラソンであり、短距離走ではない」と示唆に富むアドバイスをしていた。
エキスポ会場は国内と国外に大きく分かれている。来年3月に開業する北陸新幹線のブースでは、グランシートの座り心地を体験するコーナーに長い列ができていた。
「おくのほそ道」の芭蕉ではないが、「道祖神の招きにあひて、取るもの手につかず」と、旅心を誘われた。
世界各国のブースの後、国内のを回ったが、つくづく日本は地方ごとに多様な魅力、見所があると思った。シンポジウムに参加したジョン・オサリバン・オーストラリア観光局長の「日本の地方には多様な魅力がある。それをいかにアピールできるかが問題」という言葉をすぐに確認する形となった。