「複写機の春の広告とめどなし」(和田悟朗)…
「複写機の春の広告とめどなし」(和田悟朗)。明日から2月。俳句の歳時記では、立春ごろから春の項目に入る。といっても、まだ空気も冷たく、雪もちらついたりする天候。
新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言の発令時から、また新聞のチラシが少なくなった。新型コロナの感染拡大前は、毎朝ポストに配られてくる新聞には広告のチラシが分厚く挟まっていて取り出すだけでも苦労した。
チラシはほとんど関心のないものだったが、時々気になるものがあって、新聞に目を通す前に点検していた。コロナ禍以降は薄っぺらになり、時にはない日もあったほど。
気流子は特に気にはならなかったが、主にチラシを見ている妻はスーパーの特売日が分からないので嘆いていた。日々の生活、台所を預かっている身としては、チラシの広告で食品などを買うか判断していたのだろう。
コロナ禍と言えば、マスクの不足が話題になった。手に入れるのに苦労したが、昨今はそれほどでもなくほっとする。街でもカラフルなマスク姿の人が定着し違和感が無くなった。当時はマスクであれば何でもいいと思っていたが、今では息をするのが楽な立体マスクを使うことが多い。
春はツバキや梅の花が咲き始め、植物の芽が吹き出す心浮き立つ季節。だが、今年はそんな気分になれないのは、コロナ禍の終息の兆しが見えないからだろう。マスクを外して呼吸できる日をただ待つばかりだ。