「実朝の歌ちらと見ゆ日記買ふ」(山口青邨)…
「実朝の歌ちらと見ゆ日記買ふ」(山口青邨)。文房具店や書店などの棚の一角に来年の日記や手帳があるのを見掛け、もうそんな時期になったのかと感慨深かった。
手帳は仕事上、必須のアイテムである。誰でもいろいろな種類の手帳を試して、自分にフィットするものを探した経験があるだろう。気流子も、手帳もそうだが、ボールペンの書き味にこだわったり、ノートなどさまざま文具を遍歴したりしたことを思い出す。
手帳では、分厚いシステム手帳から手軽なもの、日記形式のもの、1週間のスケジュールが日曜始まりか月曜始まりかなど、選択に頭を悩ました。いまだに定番というものがないので、毎年のように現物を見ながら迷っている。
特に、高齢になると記憶があいまいになったり物忘れしたりしやすい。それで予定を組む時には、手帳はもちろん、壁掛けや卓上のカレンダーにメモし、パソコン、スマートフォンなどにも記録する。それでも、うっかり忘れてしまうことがある。
ただ手帳に書いておくと時々見直すので、失敗するケースが少ないようだ。最終的に手帳は、一番基本的でシンプルなものに落ち着いた。四角のマス目に3、4行その日の予定を書き込むだけのものだ。
来年の手帳は、これに加えて、体温や血圧を計って数値を記す健康のための手帳も購入し、2冊となった。気が早いかもしれないが、来年はどのような年になるのか気になっている。