令和最初の師走に入り、あとひと月ほどで…


 令和最初の師走に入り、あとひと月ほどで令和最初の新年を迎える。少し早いが、重大ニュース(国内)で今年を振り返ってみたい。

 何といっても今年を特徴付けたのは、皇太子徳仁(なるひと)親王殿下が第126代天皇に即位(5月)され、平成から令和へ元号が改まったことである。即位を宣言される「即位礼正殿の儀」(10月)とパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」(11月)もつつがなく行われた。

 トランプ米大統領が令和初の国賓として来日したのも5月。安倍晋三首相との親密ぶりを印象付けた。ローマ教皇は38年ぶりの来日(11月)。自民、公明の与党は7月の参院選で、改選過半数の63を上回る71議席獲得で勝利した。9月に第4次再改造内閣を発足させた安倍首相は11月20日、通算在職日数が歴代最長の2887日となり記録更新中。

 スポーツ界の慶事も多い。女子テニスの大坂なおみ選手の全豪Vと世界ランク1位(1月)、ゴルフの渋野日向子選手の全英女子優勝(8月)、日本開催のラグビーW杯で日本8強(10月)、野球の侍ジャパンがプレミア12で初優勝(11月)。

 科学分野では、探査機「はやぶさ2」の小惑星「りゅうぐう」着陸成功(2月)、国立天文台などの国際チームが世界初のブラックホール撮影成功(4月)、吉野彰氏にノーベル化学賞(10月)などがあった。

 総じて明るい令和元年だが、大きな課題も。徴用工問題などによる日韓関係悪化と9~10月に相次いだ台風や大雨の甚大な被害である。