6月の大阪北部地震から7月に入ると記録的な…


 6月の大阪北部地震から7月に入ると記録的な豪雨と炎暑、東から西に進む台風12号と、西日本は連続して異常気象や災害に襲われた。多大な被害を受けた被災地の方々にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く日常生活を取り戻してもらいたい。

 台風で中断したボランティアなどの支援活動が再開したことは、被災地を力づけよう。政府も復旧を全力で後押ししてもらいたい。

 災害続きで意識の隅に押しやられていたが、今は子供たちの夏休みである。子供たちの生活は学校から家庭が中心に変わっている。この機会に親は一緒に勉強するだけでなく、掃除や食器洗いなど家事を手伝わせたりしたい。

 キャンプや臨海学校、海水浴など海や山といった田舎の自然の中で昆虫や植物などに直(じか)に触れるのもいい。教科書の知識を生きたものに深める。子供と真正面から向かい合う中で、その成長した姿を確かめられ、また日頃の親子のコミュニケーション不足を一気に挽回し、家族の絆を深める絶好機でもある。

 朝のラジオ体操や祭り、盆踊りなど地域のイベントにも進んで参加させたい。年の違う子供たちとの交流や地域でのコミュニケーションは、弱者を助けたりルールを守ったりすることなど子供の社会性を自然に育てるよい機会となる。人に役立つ喜びの実感が子供に生命力をつける。

 間違っても、ほったらかして憑(つ)かれたようにゲーム漬けになる子供にしてはならないのである。