安保法制、同姓合憲など今年の朝、毎、東京の論調を表す漢字は「虚」


◆「徴兵制」の虚言流す

 今年の世相を表す漢字は「安」だったが、新聞はどうだろうか。むろん新聞は世相の鏡とされるから、「安」に異論はない。だが、それは表層のことで、その底流に「虚(きょ)」が横たわっていたように思えてならない。

 その象徴がゲバラを賛美する東京新聞の社説だ(9月28日付)。国連総会の首脳演説を論じた中で、キューバのゲリラ指導者ゲバラの国連演説を取り上げ、「目先の駆け引きを超越した純粋な理想の演説」と、まるで国際平和の旗手のように書いた。確かに演説は「名文」だが、それがゲバラの本質とは誰も考えまい。


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