金本知憲氏、「勝つために全力を尽くす」
阪神の新監督就任、チームの再建を託される
10年間リーグ優勝から遠ざかる阪神。チームの再建を託された金本新監督は「全ては勝つため、優勝するためにやっていくのだから、改革とか、再建を優先することはあり得ない。勝ちながら立て直していく」と断言。究極ともいえる目標を掲げた。
22歳の江越、20歳の横田ら、若手への期待を口にする一方で、ベテランの奮起も促した。「来年は、今年以上のものを全員が残せる。鳥谷、福留にしろ、まだまだ今年よりはできると思う」
投手陣に話が及ぶと、真っ先に名前を挙げたのはやはりベテランの福原と安藤。「もう一回、鍛えて、あの2人にはやってもらわないと。福原は40歳での60試合登板を目指して、プロ野球界に(見本を)示してほしい」。努力を重ね、44歳まで第一線で活躍した金本新監督ならではの言葉だった。
「厳しく、明るく」をテーマに掲げた。救援陣の再編などをはじめ、課題は山積。それでも指導者としての経験がない中で引き受けた新監督は、「逆に思い切ったことができるんじゃないかな」。屈託のない笑みを浮かべ、立ち向かう試練を前向きに捉えていた。