「東京エアロスペースシンポジウム」開幕
航空宇宙産業の展示会、防衛省やJAXAなど出展
航空宇宙産業の最新技術と情報を展示する「東京エアロスペースシンポジウム2015」が14日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。国内唯一の航空宇宙分野の企業間展示会で、企業や研究機関など265社・団体が出展した。16日まで。
防衛省は、国産のステルス戦闘機の先進的な技術を実証する「先進技術実証機(ATD-X)」の模型をはじめ、新製品のパネルを展示。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、電動航空機で4個の電動モーターを直列接続することで、飛行中にどれか一つ故障しても安全な高度まで上昇できる「多重化モーターシステム」や、降下中にプロペラを風車のように回転させ、電動モーターを発電機として使用できるほか、エアブレーキが要らずパイロットの操縦負荷を軽減する「回生エアブレーキシステム」などを紹介した。
JAXAの担当者は「これらの技術で運航コストも削減できるし、環境にも優しい」とアピールした。特別企画では、民生分野で活用が見込まれ、農薬散布や災害現場の調査などに利用する「無人航空機」の製品展示やデモフライト(試験飛行)などが行われた。