大村智さん、横浜市のイベントで思い出を語る


「バイオジャパン2015」で、ノーベル賞決定後初の講演

大村智さん、横浜市のイベントで思い出を語る

講演前に林文子横浜市長(中央)から花束を受け取る大村智さん(左から2人目)。右端は黒岩祐治神奈川県知事=14日午前、横浜市

 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)が14日、横浜市で開幕したバイオ産業関連の国際イベント「バイオジャパン2015」で受賞決定後、初めて一般向けに講演し、日米の研究環境の違いやアフリカ訪問の思い出などを語った。

 大村さんは約30分間、英語のスライドを使いながら講演。1970年代前半、米国の大学での研究生活から戻った当時を振り返り、日米の研究環境の格差を「雲泥の差だった」と述べた。資金援助を求め、企業を探し回ったという。

 2004年にガーナを訪れた際には、大村さんが開発に貢献した寄生虫病の特効薬について、オンコセルカ症(河川盲目症)で失明した人から「子供が同じような病気にかからなくなったことはうれしい」と感謝されたことなど、アフリカや中南米の熱帯で多くの人を救った特効薬にまつわるエピソードを披露した。

 時の人の登場とあって会場は満席となり、別室でモニターを見ながら講演を聴く人が出るなど、盛況だった。